Wi-Fi® - 2011年最先端テクノロジの主役に

調査によって2年前を大きく上回るユーザー需要が明らかに - Wi-Fiデバイスの出荷量は2015年までに20億に達する見込み

米国テキサス州オースチン発 - 201116日 - Wi-Fi Alliance® は本日、先ごろ米国市場調査大手 Wakefield Research 社および Wi-Fi Alliance が共同で実施した調査において、誰もが思い描いた様々な「未来技術」がまだ成熟の域に達していない一方で、たとえば Wi-Fi® テクノロジなど現在のように広く普及することなど予想もしていなかった他の技術を進んで利用している状況が明らかになりました。この調査結果では Wi-Fi 対応デバイスを求める消費者の欲求がこの2年間高まっていることが明らかになったと共に、別の新しいアナリストレポートでは Wi-Fi対応デバイス販売の勢いは今後も数年間変わらないとの予測が示されています。

Wi-Fi Alliance のCEO、エドガー・フィゲロア(Edgar Figueroa)は次のように述べています。 「Wi-Fiは私たちの想像を大きく広げてくれるテクノロジですが、まだ無数の進化の道の一歩を踏み出しただけです。Wi-Fi 業界は幅広い範囲のアプリケーションのコネクティビティ(接続性)へのニーズの発展に歩を合わせて進化し、今後数年でWi-Fi のパフォーマンス性と使いやすさはさらに飛躍的に高まるでしょう。」

今回の消費者意識調査は、様々なデバイスに Wi-Fi テクノロジを望む消費者の声がこの2年間で高まってきていることを示しています。たとえば次の携帯電話の買い替え時には Wi-Fi 対応の電話を購入すると答えた回答者の割合は 62%で、2008年12月の43%から大幅にアップしています。また2011年に購入するすべてのIT機器について、Wi-Fi機能の有無を確認するとした回答者は65%に上ります。

Wi-Fiデバイスの出荷量もこのような消費者ニーズの高まりを裏付けており、ABI Research 社のレポートではWi-Fiデバイスの出荷量は2009年から29%増の7億6,100万製品となる見込みです。Wi-Fi対応製品の増加は右肩上がりで推移しているWi-Fiデバイス認定にも反映されていて、2010年の Wi-Fi CERTIFIED™ 認定デバイス数は2009年から62%増で過去最高を記録しています。

ABI Research 社のモバイルデバイス担当リサーチ ディレクタ、フィリップ・ソリス(Philip Solis)氏は次のように述べています。 「2010年、Wi-Fi テクノロジの採用が最も大きく広がったのが携帯電話、ネットブック、テレビ、ポータブル ミュージック プレーヤーなどのデバイスでした。Wi-Fi デバイスの出荷量はこれからも世界規模で増加すると考えられ、2015年までに20億を突破するでしょう。」

「空飛ぶ車」はまだ実現していないけれども、誰も想像できなかった未来を創り出す Wi-Fi テクノロジ

今回のWakefield Research / Wi-Fi Alliance 共同調査では、昔思い浮かべた「未来」と現在の実際のテクノロジがどれほど一致しているかという点についても質問しています。『宇宙家族ジェットソン』や『スターウォーズ』、『スタートレック』で育った回答者の76%が、2010年には空飛ぶ車やロボット執事、立体映像通信が実現し広く普及していると考えていたと答えています。これらはまだ実現していませんが、テクノロジそのものは飛躍的な発展を遂げています。

特に Wi-Fi テクノロジが今のように広く普及するとは予測していなかったと回答した割合は29%に上りますが、現在 Wi-Fi は多くの先進的な革新技術の誕生につながっています。

空飛ぶ車はまだ登場していませんが、Wi-Fi テクノロジによってドライバは自動車の状態をスマートフォンで確認したり、自宅のミュージック ライブラリと自動車のメディアプレーヤーを同期化したりできるようになりました。

Wi-Fi ビデオ会議によって、地球の裏側にいるユーザーとでも顔を合わせてコミュニケーションを取ることができます - 後は立体映像通信と瞬間移送機の実現を待つだけです。

回答者の66%がロボット執事が実現していないことを残念だと考えていますが、Wi-Fi テクノロジによって外からでも自宅の自動温度調節や家電の制御、セキュリティ システムのモニタリングを行うことはできます。

健康状態をモニタリングする Wi-Fi 対応デバイスによって離れたところのプロバイダのモニタリング システムへ患者の情報を送信することで、患者と医療従事者との直接的なリアルタイムのコミュニケーションが可能になります。

 

Wi-Fi テクノロジはこれからも進化を続け、未来に対するユーザーのニーズへ応えます。先ごろ Wi-Fi Alliance は、無線ネットワークや AP(アクセスポイント)なしでデバイス間通信を実現する認定プログラム「Wi-Fi CERTIFIED Wi-Fi Direct™」を立ち上げました。現在 Wi-Fi 業界は、60 GHz 周波数帯の Wi-Fi を対象とした認定プログラムと 5 GHzのVHT(Very High Throughput)Wi-Fiを対象とした認定プログラムによって Wi-Fi のスループットの向上と範囲を広げることに焦点を当てています。他にも Wi-Fi Alliance は、エンタープライズ環境の管理性向上と一般住宅およびパブリック ホットスポットにおける使いやすさをいっそう高めるための活動を進めています。

前出エドガー・フィゲロアは次のように述べています。 「この10年間、Wi-Fi は人々のコネクテッド ライフにおいて重要な役割を果たしていますが、Wi-Fi 業界は常に動き続けています。Wi-Fi テクノロジにとって、2011年は消費者および企業の電子機器の未来を形作る重要な発展の年になるでしょう。」

Wi-Fi Direct™ および Wi-Fi テクノロジの詳細は、Webサイト http://www.wi-fi.org/ をご覧ください。

調査手法について: 今回の調査は18歳以上の米国人1,054人を対象に、 20101210日~1216日の期間で Wakefield Research 社による聞き取りが実施されました。この標本数は、18歳以上の米国総人口を代表する信頼できる精度の高い結果を得ることができる人数として設定されています。調査結果の誤差範囲は3.02%です。

Wi-Fi Allianceについて Wi-Fi Alliance(ワイファイ アライアンス)は、幅広い機器と市場セグメントを通じたテクノロジの普及促進を目的とした、業界大手数百社で構成された世界的な非営利業界団体です。 様々な技術開発、市場構築および規制プログラムを通じ、これまでにWi-Fi Allianceは全世界を通じたWi-Fiテクノロジの普及を実現してきました。

2000年3月から施行されているWi-Fi CERTIFIED™プログラムは、幅広く認められている相互接続性と品質の印として、Wi-Fi対応製品がユーザーへ最高の環境を確実に提供するための支援を提供します。 これまでにWi-Fi Allianceが認定した製品は9,000を超え、すでに確立されている市場と新しい市場の両方において、Wi-Fi製品とサービスの一歩進んだ利用を促進しています。

Wi-Fi ®、Wi-Fi Alliance®、WMM®、®, Wi-Fi Protected Access® (WPA)、Wi-Fi CERTIFIEDロゴ、Wi-Fiロゴ、Wi-Fi ZONE ロゴ、Wi-Fi Protected SetupロゴはWi-Fi Allianceの登録商標です。Wi-Fi CERTIFIED™、Wi-Fi Direct™、Wi-Fi Protected Setup™、Wi-Fi Multimedia™、Wi-Fi AllianceロゴはWi-Fi Allianceの商標です。

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Karl Stetson

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