Wi-Fi CERTIFIED Location™: Wi-Fi®による屋内測位 (2017)

モバイル環境の消費者にとって、ナビゲーションおよび位置情報は非常に価値あるサービスです。スマートフォンが幅広く普及したことで接続性に対するニーズは引き続き高く、また利便性に対する消費者の期待も高まっています。ソーシャル メディアやナビゲーション アプリケーションの利用を背景に、モバイル デバイスを通じた正確な位置データへのアクセスはいまや欠かせない機能になっており、消費者は自分の位置情報をオンラインで共有することを快適に感じるようになっています。例えば2015年、米国では90%ものスマートフォン ユーザーが、ナビゲーションや提案などの位置基準のサービスやその他の位置情報を利用しています1

ほとんどの位置基準のアプリケーションは、GPS(全地球測位システム)、セルラー ネットワーク、クラウドソース アプリケーションを組み合わせることで、位置データを提供します。これらのアプリケーションは屋外では高い効果を発揮しますが、ユーザーが屋内に移動すると信頼性は低下してしまいます。屋内ではGPSからの位置情報の精度が低下し、位置情報の可用性にばらつきが出ます。

Wi-Fi CERTIFIED Location™はWi-Fi Alliance®の標準ベースの認定プログラムの1つで、高い精度の屋内位置データを提供します。既存のWi-Fi®信号と広く普及しているテクノロジを新たな方法で活用することで位置データの精度をメートル レベルで高めるWi-Fi Location™は、市場における利用を大幅に促進し、位置情報対応のデバイスは屋外と同じ質の高い利用環境を屋内でも提供できるようになります。

1Pew Research、2016年1月