Wi-Fi CERTIFIED QoS Management™ テクノロジーの概要 (2021)

Wi-Fi CERTIFIED QoS ManagementはWi-Fi Alliance®が提供する任意の認定プログラムで、オンライン ゲームや拡張現実(AR)および仮想現実(VR)といったリアルタイム アプリケーションのユーザー体験の質を高めます。
Wi-Fi QoS ManagementテクノロジーによってWi-Fi CERTIFIED WMMの機能がさらに広がり、Wi-Fiネットワークでレイテンシ(遅延)の影響を受けやすいIPトラフィックの優先付けと管理が簡素化されます。IPデータフローはWMM®が定義するQoS(サービス品質)アクセス カテゴリのいずれかに分類、マッピングされ、リアルタイム アプリケーションやサービスのトラフィックを高い優先度の待ち行列に挿入することで、エンドユーザーに質の高い体験を提供します。

Wi-Fiテクノロジーは、多様なQoS要件の非常に幅広いアプリケーションとサービスで使われています。これらのすべては、卓越したスループットと低レイテンシがもたらすメリットです。例えば動画のストリーミングなどのサービスは大きな再生バッファ使用しますが、これによってリンク品質の短いバリエーションを許容することができます。ただし、サービスの中断を避けるためには最低限の平均スループットが依然として必要です。VoIP(Voice-over-IP)やオンラインゲーム、企業のオンライン会議、ライブ ストリーミング、AR/VRなど、オーディオ/ビデオを通じたリアルタイム インタラクションに依存するより高度なサービスでは、レイテンシとジッタを避けるためにより高い要件が求められるだけでなく、質の高い体験を提供するために即時的な高スループットが必要です。 優れたサービス提供には、例えばトラフィック需要のピークや干渉などWi-Fi環境が動的に変化する場合でも信頼性の高いサービスを提供するために、一貫して適用されるQoS処理ポリシーが必要です。Wi-Fi QoS Management認定プログラムは、Wi-Fiネットワークで一貫したエンドツーエンドのQoS処理を実現し、リアルタイム アプリケーションで堅牢なサービス提供と質の高い体験を提供します。

本ドキュメントでは、プログラムの主な機能、さまざまなユースケースへの適用可能性、導入時の考慮点について説明です。