Wi-Fi Alliance®がWi-Fi CERTIFIED Home Design™の能力を拡張

プロが設計して住居に組み込むWi-Fi®ネットワークが、集合住宅でも利用可能に

米国テキサス州オースチン発 2019515 - Wi-Fi Alliance®は本日、プロが設計して建築業者が新築住宅にWi-Fi®ネットワーク組み込むことを可能にする認定プログラムWi-Fi CERTIFIED Home Design™をさらに拡張し、アパートやマンション、タウンハウスなど、戸建てだけでなく集合住宅にまで住宅全体を網羅するユーザー エクスペリエンスを提供できるようになったことを発表しました。スマート家電・製品が一般住宅に広く普及し、現在使っているさまざまなデバイスと相互接続できるテクノロジー ソリューションを消費者が求めている中、Wi-Fi Home Design™は、入居後すぐに利用することができ、シンプルかつ直感的により多くのコネクテッド デバイスをつなぎながらスマートホームを広げる基盤を提供します。 

Wi-Fi Home Designは、厳格なWi-Fi 実装ガイドラインに基づく業界認定のネットワーク設置プランを新築住宅業者に提供します。このガイドラインは、バルコニーやパティオといった屋外までを含めて住環境全体を通じて死角をなくして強力なWi-Fiカバレッジを実現するための、アクセス ポイント(AP)の配置に対する基準を規定します。集合住宅の場合、アクセスポイント(AP)の設定、チャネル選択、信号強度などがすでに確立されているので、近隣のWi-Fiネットワークとの干渉が少なく、接続の信頼性も高いといったメリットがあります。Wi-Fi Home Designは集合住宅一棟全体に展開することも、フロアごとに展開することもできます。

Wi-Fi Allianceのプレジデント兼CEO、エドガー・フィゲロア (Edgar Figueroa) は次のように述べています。
「Wi-Fi Home Designによって、消費者の皆様はパフォーマンスに高い信頼性をもって自宅でWi-Fi を利用することができます。今回Wi-Fi Home Designの能力をさらに拡張したことで、集合住宅や高層住宅にお住まいの何百万人もの方々に、たとえ輻輳している都市部の環境であっても質の高いWi-Fiエクスペリエンスを提供できるようになりました」

米建築業者最大手の1社であるLennar社は、2017年に世界で初めてWi-Fi CERTIFIED Home Designを導入し、現在は住宅に標準装備しています。同社はこれまでに62棟の集合住宅にWi-Fi Home Designを実装し、現在も利用できる住宅を広げています。

Lennar社のデビッド・カイザーマン(David Kaiserman)氏は次のように述べています。
「私たちはワイヤレスの世界に生きていますが、皮肉なことに私たちが最もワイヤレス接続を必要としている場所、すなわち自宅での利用に制限がある場合がほとんどです。当社にとって、住空間から無線接続のデッドスポットをなくすというエンジニアリングは自然なことです。(Wi-Fi Home Designによって)接続性の代表的な認定であるWi-Fi CERTIFIED™を一般住宅でも利用できるようになりました。市場をリードするほとんどのIT製品がそうであるように、Wi-Fi CERTIFIED™によって消費者は自分がどのような機能を利用できるのかを把握できます。また今日だけでなく将来にわたり、その可能性の水準が高められました」

Leading Builders of AmericaのCEO、ケン・ギアー(Ken Gear)氏は次のように述べています。
「住宅の購入を考えている消費者はコネクテッド ホームを求めており、Wi-Fiはこれまでのオプション機能から、標準装備されているべき機能へとシフトしています。住宅のオートメーションは飛躍的に進んでおり、これらの機能はWi-Fiを基盤に幅広いITアプリケーションを提供します。このような状況を背景に、ますます多くの住宅建築業者が、住宅購入者が引越したその場ですぐに利用できるWi-Fi環境のベスト エクスペリエンスを提供しています」

Wi-Fi Home Design認定では、建築業者は適切なパフォーマンス レベルを満たしたWi-Fi CERTIFIED設備を設置しなければなりません。Wi-Fi CERTIFIEDデバイスは、業界合意に基づく相互接続性とセキュリティの規格を満たしていることを示します。一般的にWi-Fi CERTIFIEDフロアプランの一部として展開するAPはエンタープライズ グレードのもので、最新のWi-Fi テクノロジーを提供します。Wi-Fi CERTIFIEDフロアプランの居住者は、自宅のネットワークに新しいWi-Fi CERTIFIEDデバイスを統合することで、よりシームレスなエクスペリエンスを利用することができます。

Ruckus Networks社(現在はCommScope社の一部)の規制関連業務/規格担当ディレクター、マーク・ハミルトン(Mark Hamilton)氏は、次のように述べています。
「企業向けに設計されているエクスペリエンスを最新の一般住宅のコネクテッド ホーム環境で利用できるようにしたWi-Fi Home Designは、極めて大きな価値をもたらしました。今回Wi-Fi Home Designが新たなフェーズに入り、集合住宅にもこれらのメリットがもたらされ、高密度環境および一元管理に対するニーズに応えることが可能になります。スマートホームの時代の中、Wi-Fi Home Designは大小あらゆる規模の住宅のすべてを通じて、無線接続の基盤を提供します。この新しいデザインによって、住宅のオーナーはシームレスな接続環境を基盤に、帯域集中型アプリケーションを利用することが可能になります」

Wi-Fi CERTIFIED Home Designの詳細はhttps://www.wi-fi.org/discover-wi-fi/wi-fi-home-designをご覧ください。

 

Wi-Fi Alliance®について
www.wi-fi.org
Wi-Fi Alliance®(ワイファイ アライアンス)は、シームレスなコネクティビティ(接続性)の実現を目的とした、業界大手数百社の企業で構成された世界的な非営利団体です。 このコラボレーション フォーラムを構成しているWi-Fiエコシステムの企業は、あらゆる場所ですべての人とモノをつなぎながら、可能な限り最高のユーザー エクスペリエンスを提供するというビジョンを共有しています。 2000年以来、Wi-Fi Allianceが認定した製品は45,000を超えています。Wi-Fi CERTIFIED は実証済の相互接続性、バックワードの互換性、最高の業界標準のセキュリティ保護を実装した製品の証として広く認められています。今日、Wi-Fiは広がり続ける多種多様なアプリケーション環境でやり取りされている膨大なインターネット トラフィックの半分以上をサポートしています。 これからもWi-Fi Allianceは、世界数十億のユーザーが日々活用しているWi-Fiの普及と進化発展に不断の姿勢で取り組んでいきます。

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