Wi-Fi Alliance®、2022年のWi-Fi®のトレンドを発表

2022年に世界で使われるWi-Fiデバイス数は180億、出荷実績は440億に

米国テキサス州オースチン発 2022120 2022年、より効率的で信頼性と安全性が高い接続環境に対するWi-Fiユーザーのニーズはさらに高まるでしょう。さらに、6 GHz帯利用の承認、リモートワークのハイブリッド環境、また住宅、企業、IoT(モノのインターネット)環境の複雑な接続システムなど、高容量で低遅延(レイテンシ)なWi-Fi接続への需要は引き続き右肩上がりで推移するでしょう。2022年に世界で使われるWi-Fiデバイスの数は180億近くに達し、出荷実績は44億デバイスを超えると予測されています1。このようにWi-Fiの勢いが増す中で、Wi-Fi Alliance®は4つのWi-Fiトレンドに関する2022年の予測を発表しました。 

Wi-Fi 6 およびWi-Fi 6Eの住宅および企業への普及がさらに進む

携帯電話、タブレット、アクセス ポイント(AP)の高品質Wi-Fiおよびより効率的かつ信頼できる接続への需要に後押しされる形で、Wi-Fi 6の市場普及率はこれまでのどのWi-Fi世代よりも短い期間で50%に達しました。さらに、パフォーマンスの向上、低遅延、優れた電力効率によって、Wi-Fi 6は比類ない方法でIoT(モノのインターネット)の多様なニーズを満たします。世界的な6 GHz帯利用の広がりとWi-Fi 6E相互運用認定により多様なWi-Fi 6Eエコシステムの基盤が確立されたことで、2022年には3億5,000万以上のWi-Fi 6Eデバイスが市場に出回ることが見込まれています2。2022年、Wi-Fi 6およびWi-Fi 6Eは住宅および企業の両方において、私たちの日常生活の中でより一般的な存在になるでしょう。すでにPCとラップトップおよびメッシュ システム向けのWi-Fi 6およびWi-Fi 6Eソリューションはリリースされていますが、今後Wi-Fi 6をサポートするさらに多くのホーム ネットワーク、自動車、IoT、拡張現実/仮想現実(AR/VR)ソリューションがユーザーの手元に届くことになるでしょう。帯域幅集中型で遅延の影響を受けやすいアプリケーションのニーズへ応えるためにホーム ネットワークにはWi-Fi 6Eアクセス ポイントが設置され、より多くのサービス プロバイダーが自社の加入プランにWi-Fi 6Eホーム ゲートウェイおよびアクセス ポイントを組み込むことで、Wi-Fi 6Eが顧客にもたらす速度面および容量面の大きなメリットを実感するようになるでしょう。

Wi-Fi AllianceがAFCフレームワークを進化させる

Wi-Fi 6Eに対する世界的な勢いが日々増している中、Wi-Fiによる6 GHz帯の完全な1200 MHz帯利用をより多くの国で実現するための活動も絶え間なく進んでいます。2022年もWi-Fi Allianceは、AFCを必要としている地域で屋外および標準電力のWi-Fi 6Eの普及を最大化できるようにする基盤となるAFCサービス プロバイダーの多様なエコシステムを確立するために、自動周波数調整(Automated Frequency Coordination: AFC)フレームワークの発展を主導していきます。すでにカナダおよび米国では6 GHz規制のフレームワークに組み込まれているAFCシステムも、他の国々の規制当局で検討対象になっています。すでにWi-Fi AllianceはAFCシステム実装の仕様およびテストプランのリリースを発表しており、これまでに12社以上の潜在的なAFC サービス プロバイダーが関心のあることを米連邦通信委員会(Federal Communications Commission)に表明しています。今年、Wi-Fi Allianceは引き続き標準電力および屋外におけるWi-Fi 6Eの普及を最大化するための活動を進めるとともに、Wi-Fi 6Eのメリットの提供をさらに加速させる予定です。

Wi-Fiが多様なIoT要件を満たす

電力、時間、費用の削減につながるコネクテッド アプライアンスやセキュリティ システム、スマート スピーカーへの消費者のニーズに後押しされる形で、2022年の世界スマートホーム市場規模は530億ドルに達するでしょう3。企業がIoTに数兆ドル規模の投資を行い、消費者が自宅でより多くのコネクテッド デバイスを利用するようになるのに伴い、Wi-Fiは2022年のスマートホーム市場の変革をさらに進めるでしょう。長い間にわたりWi-FiはIoTにとって最適なテクノロジーとなっていますが、Wi-FiのIoTポートフォリオが拡張されたことにより、これまで以上にスマートホームの多様な接続環境のニーズをサポートできるようになりました。Wi-Fi 6は、IoTにとって最適なオプションであるWi-Fiを強化します。Wi-Fi 6およびWi-Fi 6Eには、高密度環境下で卓越したパフォーマンスを実現するOFDMA(直交周波数分割多元接続)や消費電力を削減することでWi-Fi をセンサー デバイスなどに理想的なソリューションとしているTWT(ターゲット ウェイクタイム)といった機能が含まれています。先頃リリースされたWi-Fi CERTIFIED HaLow™は、長距離をカバーする低消費電力Wi-Fiを提供するだけでなく、住宅IoTおよび産業(IIoT)環境における電力効率に優れた多様な新しいユースケースを実現します。すべての Wi-Fi CERTIFIEDデバイスは、IoT環境で最高の保護を実現するWPA3™セキュリティが必須要件です。

Wi-Fi ネットワークが新たな最適化レベルに

ホーム ネットワークおよびエンタープライズ ネットワークでオンライン会議やVoIP(voice-over-IP)サービス、クロス リアリティ(XR)アプリケーション、ウルトラHD(UHD)ストリーミングを利用するデバイスおよびユーザーの数が増加していることで、ネットワーク マネージャーおよびサービス プロバイダーの両方の負荷も大きく高まっています。今日のネットワークで使われている大量のデータ トラフィックおよび先進のアプリケーションには、これまでとは違う新たなレベルのネットワーク最適化が必要です。ネットワーク最適化テクノロジーのWi-Fi CERTIFIEDポートフォリオは数多くの点で進化を遂げており、結果として2022年はホーム ネットワークおよびエンタープライズ ネットワークにおけるWi-Fi のモビリティ、ネットワーク効率と可視性、管理性が向上します。これらの最適化テクノロジーにはWi-Fi CERTIFIED Easy ConnectおよびWi-Fi CERTIFIED EasyMeshが含まれ、これまで以上にセキュアかつスマートで効率的なWi-Fiホーム ネットワークを実現します。Wi-Fi CERTIFIED Optimized Connectivityは、Wi-Fiネットワーク内/Wi-Fi ネットワーク間およびWi-Fi ネットワークとセルラー ネットワーク間のローミング時におけるモビリティを向上させます。また、Wi-Fi CERTIFIED QoS Management™ は堅牢なサービス デリバリーおよび質の高いWi-Fi体験を提供し、Wi-Fi CERTIFIED Data Elementsはサービス プロバイダーおよびネットワーク マネージャーによる複雑なWi-Fiネットワークの管理をサポートします。2022年、OpenRoamingフレームワークの基盤であるWi-Fi CERTIFIED Passpoint®をサポートする、密集した都市および公共エリアでのサービス プロバイダーによるWi-Fi の展開も増え、速度、セキュリティ、信頼性の水準が向上するでしょう。

https://bit.ly/2022WiFiTrendsでは、AirTies社、Aruba社、ASSIA社、Boingo社、Broadcom Inc.社、CommScope社、Extreme Networks社、HFCL Limited社、Intel Corporation社、NetExperience社、onsemi社、Qualcomm Technologies, Inc.社をはじめとするWi-Fi Allianceメンバー企業による2022年のWi-Fiトレンドのインサイトに関する動画をご覧いただけます。

 

 

Wi-Fi Alliance®について
www.wi-fi.org
Wi-Fi Alliance®(ワイファイ アライアンス)は、シームレスなコネクティビティ(接続性)の実現を目的とした、業界大手数百社の企業で構成された世界的な非営利団体です。このコラボレーション フォーラムを構成しているWi-Fiエコシステムの企業は、あらゆる場所ですべての人とモノをつなぎながら、可能な限り最高のユーザー体験を提供するというビジョンを共有しています。2000年以来、Wi-Fi Allianceが認定した製品は70,000を超えています。 Wi-Fi CERTIFIED™ は実証済の相互接続性、バックワードの互換性、最高の業界標準のセキュリティ保護を実装した製品の証として広く認められています。今日、Wi-Fiは広がり続ける多種多様なアプリケーション環境でやり取りされている膨大なインターネット トラフィックの半分以上をサポートしています。これからもWi-Fi Allianceは、世界数十億のユーザーが日々活用しているWi-Fiの普及と進化発展に不断の姿勢で取り組んでいきます。

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Highwire PR for Wi-Fi Alliance
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1 IDC Research, 2022

2 IDC Research, 2022

3 Statista, 2021